アジアカップ決勝トーナメント初戦で日本代表がUAEに敗れたことで、選手やアギーレ監督へのバッシングが強まっているようですね。
確かに優勝を狙っていたことを考えればこの結果には満足できないのも分かるんですが。
中でも香川真司へのバッシングが一番強まっているように感じます。
ということで日本国内の報道や海外の反応などについて触れながら個人の感想も書いていきたいと思います。
以下、国内外のいくつかのサイトやブログを訪問しコメントや記事を確認した内容をもとに書いていきます。
コメントをそのまま引用するとキリがないので、私が要約していますことをご理解ください。
国内の反応
日本国内の反応を見てみると、アジアカップで優勝どころか決勝トーナメント初戦で敗退してしまったこともあり、批判的なコメントや記事が多いですね。
まあこれは仕方がないことです。
スポーツの世界では結果がが出なければ叩かれるのは当然でしょうから。。。
ただ、これは基本的には日本代表チームやアギーレ監督に向けられるべきものだと思っています。
選手個人を批判する場合は決定機を外したとか、凡ミスで失点したとかそういう個別の案件に対しては理解できますが、一つをもってすべてを否定するというのは違うというのが私の見解です。
PKを外した責任に関して
PK戦では本田圭佑と香川真司が外しています。
ということで、本田と香川を中心に批判的なコメントが多くなっているようです。
※香川へのバッシングのほうが圧倒的に多いですが。
コメントや記事の中にも彼らを擁護するというか評価しているものもありますが、今回のテーマは「バッシング」なのでこちらを中心に書いていきますね。
私も過去の記事で本田のPKの技術に対して批判的な記事を書いていますが、あくまで技術的なことを書いたつもりであって今回外したことを批判したわけではないです。
PK戦はくじ引きみたいなものですから、キッカーが圧倒的有利とはいえ、外すことだって十分あり得ます。
120分間フルに動いた後ですからね。
体が思うように動かないことだってあるでしょう。
(関連記事)
⇒ アギーレ監督更迭確定か?本田香川がPK失敗で敗退【アジアカップ】
UAEに負けたことを批判するならPK戦までの120分間で勝負を決められなかったことを責めるべきでしょう。
本田のパフォーマンスは今大会最高の出来
個人的な見解ですが、本田圭佑のパフォーマンスはUAE戦が一番よかったと思いました。
今大会最高の出来といっていいでしょう。
正直、予選リーグでのパフォーマンスは満足できないものでしたがUAE戦に関していえばチームの中でも一番評価されるべきパフォーマンスだったと思います。
PKの外し方があまりにも派手だったのでPKのことばかり取り上げて批判したコメントを良く見ますが、本田に関してはまっとうな見方をしている方も多いのでこの辺で止めておきます。
香川へのバッシングがひどい
個人的に気になったのは香川真司へのバッシングのひどいこと。
これはアジアカップに限らず、ブンデスリーガの試合後や今までの日本代表戦後にも見られる光景ですが、香川がPKを外して勝負が決まったことで一層拍車がかかっているように思います。
「香川がマンU、ドルトムントに次いで日本代表も壊した」
「戦犯は香川」
「逆の意味で香川の決定力」
「香川メンタル弱すぎwww」
「背番号10を返上せよ」
「香川は日本代表のお荷物選手」
など、かなり過激できついコメントも多いです。
またサッカー関連サイトの記事でも、「香川をスターティングメンバーから外すべき」という論調の記事も出ていました。
PK失敗はともかく、120分間での決定機を決められなかったことに関しての評価だと思います。
香川への評価はそれほど悪くない
しかしながら私の香川への評価は違います。
確かに「ここで決めてくれれば」というような場面があったのは事実です。
ゴール前でのシュートシーンでは、「ワンタッチ多い」と感じる場面もありまだ自信がないのかなと思うこともあります。
香川本人が得点にこだわるコメントをしていることもあって、得点しなければ「結果を出せない」とバッシングされるという流れもあると思いますが、インサイドハーフという役割の中では以前のトップ下と同じような得点機会を期待するのはちょっと酷だと思います。
UAE戦では今まで以上に積極的にゴール前に顔を出していましたので本人もかなり意識していたとは思いますが、120分間の香川のプレーをみて「全然ダメ」とは言えないと思いますけどね。
120分間を通して攻撃と守備に走り回り、後半、延長戦ではサイドから積極的にドリブルで切り込んでゴール前にボールを供給する場面を作っていましたからね。
得点には至りませんでしたが、今までにはほとんど見られなかった光景です。
もっと言えばアジアカップでの香川のパフォーマンスは以前と比べれば向上していると思えるものだったと思います。
ミスもあるので完璧とは言えませんが、インサイドハーフとしての役割から見れば十分及第点は取れるだけの仕事はしていると思います。
「香川を先発メンバーから外すべき」という意見に対しては、私も以前はそう思った時期もありました。
当時は私から見てもそれだけ良くないパフォーマンスでしたからね。
でも今は違うと思います。
あの頃よりはだいぶマシになってきていると思います。
完全復調とまではいえませんが。。。
それに今のフォーメーションを考えた時に、インサイドハーフとして香川よりもいいパフォーマンスを期待できる選手はいません。
攻撃だけ、守備だけという選手ならいるかもしれませんけどね。
今後については新たな代表候補が出てくればわかりませんが、少なくとも現在のメンバーでは妥当なのではないでしょうか?
それに選手を決めるのはアギーレ監督です。
監督が大人の事情とかではなく、香川を信頼して使っているのであれば周りは黙って応援するしかないでしょう。
逆に言えばこれだけ叩かれる香川を超える選手が出てこない(と監督に思われている)ことが問題なんじゃないでしょうかね?
UAE戦に関していえば、得点できなかったことに対して責められるべき選手は他にいるように思います。
本田圭佑や香川真司など有名になればアンチも出てきますし、そういう輩が極端なバッシングをしているものもあるので、全部真に受けてても仕方がないですが、もうちょっと表現の仕方は考えたほうがいいと思いますね。
専門家の評価でも意見が分かれることがあるので、正しい評価をするというのは非常に難しいことですが、私が香川真司のプレーが好きだということを差し引いてもちょっとバッシングがひどすぎると思いましたので記事を書いてしまいました。
サッカー関連サイトの評価記事に対しても「この人サッカー本当に知ってるの?」と疑いたくなるような記事を書いている人もいたので驚きました。
ドイツ(ドルトムント)のファンは温かい
一方海外、特にドイツ・ドルトムントのファンは香川に対して本当に温かいですね。
ドイツのサッカーファンの書き込みをまとめているサイト(ブログ?)がいくつかあり、私も時々訪問して海外の反応を確認しています。
さすがドイツというか結構目の肥えたファンが多く、2chのようなところでいつもレベルの高い議論が展開されていますので、そのまとめ記事を読んでいても面白いです。
今回、日本のアジアカップ敗戦のニュースも話題になっているようです。
(インターネットでUAE戦を観戦していた人が多かったようです。)
書き込みの多くはどちらかというと香川真司を心配するコメントが多かったですね。
なかなか結果を出せずに苦悩している香川に対しても深い愛情のようなものを感じます。
・日本が優勝してシンジが自信をつけて帰ってくることを期待する(UAE戦前)
・日本が負けてしまったのは残念だが、僕達にとってはいいことだ(ドルトムントへの合流が早まるため)
・なによりもケガをしなかったことは朗報だ
・シンジのPKミスにより負けたことで、アジア大会で調子を戻しつつあったのにまた自信を無くしてしまわないか心配だ
・シンジが号泣。大丈夫か心配。
・シンジにとって最悪の終わり方だwww
・シンジの涙は見たくなかった。気持ちを切り替えてほしい。
・みてるとシンジのパフォーマンスは良くなっているようだね。これでリーグ後半戦は期待できそうだ
※悪い評価のコメントもあります。
など。
(※そのまま引用ではなく私が要約してます。)
まとめ
香川が期待されているレベルのパフォーマンスを発揮できていないことは事実ですが、期待値がかなり上がっちゃってるんじゃないですかね?
しかもトップ下時代の攻撃面ばかりがクローズアップされて。。。
確かに日本代表の10番にはそれなりの期待がかかるものだとは思いますが、たしか背番号って自分が選ぶものではなかったような。。。
(良く知りませんが、香川が10番を選んだという話は聞いたことがないし、だったら本田が選びそうですからね。)
香川自身が改善すべき課題もありますが、バッシングはちょっと行き過ぎてるような気がしますので、もう少し言葉を選ぶとか、考えてほしいものです。
(トップ画像:はがないジェネレーターで作成)
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