ピース又吉直樹の小説「火花」。
当ブログでも何度か記事にしていますが、
今回ノミネートされていた
「第28回三島由紀夫賞」の結果は惜しくも落選。
結果だけ見れば落選ではあるんですが、
本当に僅差だったみたいです。
選考結果についての記事がありましたので
詳細についてちょっと触れていきます。
三島由紀夫賞とは?
三島由紀夫賞は、
新潮文芸振興会主催のコンテスト(?)で、
小説、評論、詩歌、戯曲を対象に
文学の前途を拓く新鋭の作品に贈られる賞です。
選考委員は5名。
川上弘美
高村薫
辻原登
平野啓一郎
町田康
又吉直樹の「火花」も受賞候補作品として
ノミネートされていたようです。
候補作品は?
第28回三島由紀夫賞の候補作品は以下の通り。
・私の恋人 / 上田岳弘
新潮 2015年4月号 【特集】 上田岳弘「私の恋人」[本/雑誌] (雑誌) / 新潮社 |
・現在地 / 岡田利規
【送料無料】現在地 [ 岡田利規 ] |
・愛と人生 / 滝口悠生
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・指の骨 / 高橋弘希
【送料無料選択可!】指の骨[本/雑誌] / 高橋弘希/著 |
・火花 / 又吉直樹
【送料無料】火花 [ 又吉直樹 ] |
以上5作品。
この作品の中から、
選考委員の投票によって
三島賞が決定される流れのようです。
選考結果の詳細は?
ニュース記事によれば、
最初の投票で、
・現在地(岡田利規)
・指の骨(高橋弘希)
が脱落。
2回目の選考で、
・愛と人生(滝口悠生)
が脱落。
残った
・火花(又吉直樹)
・私の恋人(上田岳弘)
の2作品で決選投票(挙手)が行われ、
3-2という僅差で、
又吉の火花は受賞を逃したそうです。
ダブル受賞という意見も
結果的には落選したことに変わりはないのですが、
審査の過程で、選考委員からは
「『火花』と『私の恋人』で2作受賞でもいいんじゃないか?」
という意見も出たほど、拮抗していたようです。
知名度のある芸能人(お笑い芸人)が描いた作品とはいえ、
これだけ話題になって評価も高かった作品ですからね。
専門家の書評も高かったですし、
そういう意見が出ても不思議ではないです。
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でも残念ながらその意見は最終的には却下w
1作品に絞ることになった結果、受賞を逃しました。
でも3-2ですからね。
選考委員のメンバーがちょっと違ってたら、
もしかしたら受賞してたかもって可能性はありえますね。
直木賞や芥川賞などの受賞の可能性は?
今回は三島由紀夫賞でしたが、
いわば2位だったわけで、
そこまで評価されているとなると、
今後もなにかしらの賞に
ノミネートされるかもしれませんね。
一時期話題になりましたけど、
直木賞や芥川賞へのノミネートってのもあるのかな?
受賞できるかどうかってのはわかりませんけど、
三島賞の結果を見ても、
それなりの可能性は感じますよね?
まだまだ又吉直樹フィーバーは続くかもしれませんね。
火花だけでなく次回作が出れば、
またその作品も話題になるでしょうし。
ただ又吉本人は、
「次回作は気が向いたら」
的なこと言ってたような気がしますが。。。
でもこのままいったら
本当にお笑い芸人から小説家に
転身しちゃいそうな感じもして、
ファンの方にとっては心配の種ですね。
(トップ画像:はがないジェネレーターで作成)
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